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ボーイスカウトってなに?

ボーイスカウトの歴史

ボーイスカウトは、健やかな子どもを育成する世界的な運動です。この運動は1907 年イギリスのブラウンシー島で行われた小さなキャンプからスタートしました。かねてから少年たちの教育に大きな関心を持ち、このキャンプを主宰したイギリスの退役将軍ロバート・ベーデン- パウエル卿は、インドや南アフリカでの体験をもとにさまざまな野外教育を通じて、少年たちが男らしさを身につけ、将来社会に役立つ人間に成長することを願い、20 人の子どもたちとともに実験キャンプを行いました。 このキャンプの体験をもとに、翌年「スカウティング・フォア・ボーイズ」という本を著し、少年たちの旺盛な冒険心や好奇心をキャンプ生活や自然観察、グループでのゲームなどの中で発揮させ、「遊び」を通して少年たちに自立心や、協調性、リーダーシップを身につけさせようとしました。これがボーイスカウト運動の始まりです。

ベーデン-パウエル卿
出典:Wikipedia

ボーイスカウト運動の教育

健全な心と体を培うために

ボーイスカウト運動には次のような特徴が上げられます。

  1. 青少年の自発活動であること
  2. 青少年が、誠実、勇気、自信、および国際愛と人道主義を把握すること、
    健康を築くこと、人生に役立つ技能を体得すること、
    社会に奉仕できることの人格・健康・技能・奉仕を4本柱としていること。
  3. 幼児期から青年期にわたる各年齢層に適応するよう、
    年齢に応じた部門があり、それぞれのプログラムが一貫していること。

等があげられます。しかし、ボーイスカウト教育が他の青少年団体と異なるところは、そのプログラムにあります。

それは、「ちかい・おきて」の実践、班制教育、進歩制度、野外活動を取り入れていることです。

ボーイスカウト教育は、どのようなときにも、どのような場でも、すべての活動は「ちかいとおきて」の実践を基盤において行われています。「ちかい」は、自分自身に対して誓うものであり、また「スカウトのおきて」は毎日の生活の物差しとして自分の行動を律するものです。

国際性豊かなボーイスカウト運動 ~世界のボーイスカウトと心の交流を行います

世界への拡がり

ボーイスカウト運動の目的・教育システムは世界共通です。名称も世界共通で、「ボーイスカウト」または単に「スカウト」と世界中で呼ばれています。1920 年には、国際事務局がロンドンに開設され、以来、人種・宗教・言語など、あらゆる違いを越えて、世界中の青少年の友愛を深めることを目指したスカウト活動が積極的に展開されています。

現在、世界スカウト機構に161 の国と地域が正式加盟し、約3,000 万人が活動しており、世界事務局がスイスのジュネーブに設置されています。また、これまでに2 億5,000 万人以上の人々が人生の一時期をボーイスカウトとして体験して、それぞれの社会の有能な一員として活躍しており、この運動の実績は高く評価されています。この数字は、ボーイスカウト活動が世界的規模で発展していること、その意義が広く世界に認められた証といえます。

ジャンボリーを始めとした各種大会

ボーイスカウトでは各種のキャンプ大会を開催し、スカウトたちはそこで日頃の訓練で培った技能や技術を発揮するとともに、多くの仲間たちと友情を深め合います。

日本の大会の中で最も規模の大きいものは、4 年に1 度開催される日本ジャンボリーで、全国47 都道府県から約2 万人のボーイスカウト(中学生年代のスカウト)が一堂に会し、野外を主な教育の場として学び、相互理解・国際親善を図ります。平成22 年8 月に静岡県富士宮市で、第15 回日本ジャンボリーが、国内1 万9,000 人海外1,000 人の参加を得て開催されました。

また、日本ジャンボリーの合間を縫うように世界ジャンボリーが開催されますが、2011 年には、第22 回世界ジャンボリーが4 万人の参加者によりスウェーデンで開催され、日本からは約1,000 人が参加しました。2015 年には第23 回世界スカウトジャンボリーが山口県きらら浜で開催されることが決定し、世界中から3万人が参加します。2013 年には、このプレ大会がアジア太平洋地域スカウトジャンボリー、そして第16 回日本ジャンボリーとして、同じ会場・プログラムで開催されます。

また、世界スカウトジャンボリー日本開催を契機に、スカウトが国際理解と国際交流を促進するプログラムとして「ウェルカム・ザ・ワールド」プロジェクトが展開されています。 この他にも、高校生年代のスカウトを対象としたベンチャースカウト大会や、障がいのあるスカウトの大会、日本アグーナリーなどが4 年ごとに開催されています。